スター・ルビー

スター・ルビーはコランダム独特の内包物特徴により、まるで星の瞬きのような
「アステリズム」と呼ばれるスター効果を生み出します。
ルチル(酸化チタン)の内包物が乳白色の針状物質として絹糸の束状になることにより星の様な光の効果を生みだします。
スター効果を得るためには、2方向から3方向の平行に並んだ針状結晶のインクルージョンを持つ宝石を
半球形のカボション・カットに加工します。このとき底面がインクルージョンの伸びる方向に平行になるようにカットすると
半球形の表面がレンズの働きをして、石に入ってきた光がルチルに反射して焦点を結ぶようになり、光の筋が発生します。
これがスター効果となり、2方向のルチルが交差していると4条のスター効果、3方向の時には6条、4方向の時には12条のスター効果が現れます。

スター・ルビーはこのスター効果と色合いの絶妙なバランスの上に成り立つ希少な宝石です。
スターの出方が強ければ強いほど、ルビー本来の透明度は損なわれていきます。逆に透明度が上がると、スターの輝きが弱くなり
色とスターのバランスが大変重要となります。
乳白色の針状内包物が増えると赤から赤ピンク系の色合いになるため、色をとるか、スターを取るか悩む宝石でもあります。

スター・ルビーはモース硬度9ですが、この針状内包物により、通常のルビーより傷が多く、取り扱いには注意が必要です。
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