カボション・カット

カボション・カットは半透明や不透明の宝石に多く利用される研磨技法です。
透明度の乏しい宝石は、内部からの輝きは期待できませんが、カラーや艶を最大限に生かして、美しさと質量を強調するために、緩やかなカーブを持たせたドーム状の形をしています。
さらに、希少で高価な宝石は内部構造にて、スター効果やアイ効果が期待できる場合にカボション・カットを施すことにより、素晴らしいアステリズム(スター・サファイア参照)などを得ることができ、格段に宝石の価値を高めます。
例外として、透明でも宝石内部の欠点や内包物を目立たせないためにカボション・カットを選択する場合もあります。

研磨の方法は大きく分けて二通りあり、宝石の裏側を平面にカットしたシングルカットと、裏側も球体状に研磨したダブルカットがあります。
素材となる石の大きさや、特性を考え、上記二通りから研磨方法を選択します。
また、研磨技術の乏しかった古代では丸く研磨された宝石が多数出土しており、中世では丸みを帯びたガーネットが流行しました。

その艶と宝石の持つ本来の色合いを楽しめる為、愛好家も多く、最近では高価な宝石でも従来のカッティングではなくカボション・カットを施しているものも見られるようになりました。
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