リングの種類と名称

複数種類の指輪

手元を華やかに見せてくれるリング。ジュエリー、アクセサリーの中でも存在感があり1つは持っておきたい必須アイテムです。

皆さんは、"リング”と一括りに言っても形状や素材が色々あるのをご存知ですか?
今回は意外と知らないリングのパーツ名称やリングの形状についてご紹介致します。
オーダーメイドのリングをつくる際など、ぜひご参考にしてみて下さい!

リングの構成と名前

複数種類の指輪

リングは「宝石」と「金属」の2つのパーツからできています。
もう少し詳しく見ると、「宝石と宝石が乗る台座(石座)」「リングの輪の部分(腕)」という構成になっています。

◆中石
リングのメインになる宝石。
「センターストーン」や「メインストーン」と呼ばれることもあります。

◆脇石
中石の横や周囲にセットされた宝石。別名「サイドストーン」
周囲をぐるりと取り囲んだものは「取り巻き」「ヘイロー」と呼びます。

◆石座
宝石をセットする台座部分。
英語では英語では「ベゼル(bezel)」フランス語では「シャトン(chaton)」

◆腕
リングの輪になっている部分。アームと呼ぶこともあります。

◆爪
宝石を固定する部分。英語では「プロング(prong)」

◆腰
腕の内側上部から石座の下まで

◆肩
石座と腕をつないでいる部分

リングの名前は腕の形状で決まる

先ほど説明した通り、腕とは指にはめる環の金属部分を指します。
この「腕」を切断した場合の切り口の形ごとに名前があり、腕の断面は基本5種類に分けられます。

1.甲丸(こうまる)

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Putrieueno プテリエノ

リングの断面がかまぼこ状の「甲丸」。
最も多く見られるリング腕の種類のひとつで、婚約指輪や結婚指輪といえば甲丸が多いです。

他にも、リングの裏側にカーブがあるリングは「内甲丸」、両方にカーブがあるリングは「両甲丸」と呼びます。
どちらもなめらかで指通りが良く、スムーズに着脱できます。

2.平打ち(ひらうち)

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Etercar エタカール

リングの断面がフラットかつ長方形の「平打ち」。
シャープなラインが美しく、男性から人気があります。

幅が広くなると指あたりが気になるため、内側の角を丸く加工しているものを選ぶのがおすすめです。

3.平甲丸(ひらこうまる)

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
arumlily/Antecare アロムリリー/アンティカーレ

平打ちと甲丸の要素を併せ持つ、平甲丸。
表面の角を少し落としているので柔らかい印象を与えてくれます。
同じ幅の「甲丸」と比べて若干幅が広く見えます。

「甲丸」よりも彫りなどの加工がしやすいです。

4.剣腕

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Sognaria ソニリア

リングの断面が三角の「剣腕」。
中央に山があり、表面に2つの面を有するためシャープで個性的な印象を与えるリングです。

5.しのぎ腕

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Troare トローレ

「平打ち」の面にふたつ面を加えたデザイン。

断面は台形で表から見ると平らな面が3つ見えます。
日本刀の刀と峰の間の部分「鎬(しのぎ)」に似ていることから名付けられたともいわれています。

腕のデザインごとに異なるリングの名前

先ほどは、腕の断面によって5種類に分けてみました。
今回は腕のデザインに注目していきましょう!

■一本腕

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Churia シュリア

ストレートとも呼ばれる、リングの腕が一本の「一本腕」。
石がひとつ留められたものは、ソリテール・リングと呼ばれリングの定番デザインと言えるでしょう。
また、石に向かって腕が細くなる種類は「しぼり腕」と呼ばれ、石を強調してくれるデザインです。

■V字腕

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Seross セイロス

正面からみたリングの形状がV字の「V字腕」。
指をスッキリ見せる効果があり、深い切れこみはシャープな印象に。浅く緩やかな切れこみはエレガントな印象を与えてくれます。

■抱き合わせ腕

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
elim/Feliva エリム/フェリーヴァ

正面からみて、リングの内側に向かって腕が緩やかにカーブしているため宝石を抱きかかえているような印象の「抱き合わせ腕」。
ソリテール・リングに多く起用されるデザインですよ。

■ひねり腕

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Copurouce コプローシェ

腕にひねりを加えた「ひねり腕」。
「抱き合わせ腕」と似ていますが捻りの方向が異なります。
よく見ると外側に向かって腕がカーブしています。ちょっとした違いですが、少しフォーマルな印象になりますよ。

デザインごとに異なるリングの名称

リングのデザインにも名前が付いていることをご存知ですか?

腕の形状とデザインの次は、リング自体のデザインについて紹介していきますね。

■ソリテールリング

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Peurimora プリイモラ

リングの中央に一粒の宝石を留めた「ソリテールリング」。
英語では「ソリテア」と呼びます。
フランス語では1石だけのリングを「ソリテール」と呼びます。
一般的にソリテールリングといえばダイヤモンドが留まったものを指し、エンゲージリングの王道的存在です。

■サイド・ストーン

複数種類の指輪

【ajourデザイン例】
Felim・plomb フェリン・プロン

中石のサイドにメレダイヤを留めた「サイド・ストーン」。
サイドのメレダイヤは脇石とも呼ばれ、ラウンドやバゲットカット、ペアシェイプなど様々な形の宝石が留められます。

サイドだけでなく、中石を全周覆うようにメレダイヤを留めたデザインは「取り巻き」や「フラワーモチーフ」と呼ばれ、とても華やか!

■エタニティ・リング

複数種類の指輪

宝石をリングの半分以上に留めた「エタニティ・リング」。
同じ大きさ、同じカットの宝石が留められます。
ブライダルやアニバーサリーのリングとして人気が高く、「永遠」を表すエタニティが由来だそう。
全周に宝石が留められた「フル・エタニティ」は永遠の憧れですよね。

■コンビリング

複数種類の指輪

1本のリングに2種類以上の地金を使用する「コンビ・リング」。
実は和製英語であり、ゴールドとプラチナの組み合わせが一般的。
見た目はもちろん、つけ心地も重要なリング!リングの形状やデザインによって異なる名称を知っておくだけで選べるリングの幅も広がってきますよ。

さいごに

複数種類の指輪

いかがでしたか?
指輪もたくさんの形状があり、デザインも様々です。
今回は構成や名称、形をご紹介しましたので、
ぜひオーダーメイドリングを作る際の参考にしてくださいね。
自分に合う指輪を見つけてお洒落をさらに楽しみましょう!

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