女性の一生とジュエリー

一生のうち、女性がジュエリーと接点を持つ機会は多く、人によって関わるタイミングは様々です。宝石と女性の関係、行事やイベントに合ったジュエリーを、ある女性「ルリ」の一生と一緒に辿ってみたいと思います。

誕生
ベビーリング
新しい家族として生まれたルリ。

赤ちゃんにまだジュエリーは関係ないでしょうか?
いえいえ、生まれた時から既に贈り物として有名なものがあります。

ルリはお母さんから、ベビーリングを贈られました。

ヨーロッパでは「銀のスプーンをくわえて生まれてきた子は幸せになる」と言われており、「毒に反応して変化する銀の性質と神聖さ」に因んで、「食べ物に一生困らないように」と、16世紀頃から銀のスプーンを送る習慣が始まり、それが変化してベビーリングになったと言われております。
実際に身につけるのは写真を撮る時だけがほとんどなので、お祝いやギフトとして贈る場合は、しっかり保存しておけるジュエリーケースや、お母さんがネックレスにするためのチェーンを一緒に贈りましょう。

今はお母さんが身につけるジュエリーですが、大人になった頃にきっとお母さんから生まれた時のエピソードと共に譲り受けるはずです。

物心がつき、色々な物に興味を持ち始めたルリ。

「お母さんのつけてる指輪キレイだなぁ」と、純粋にキラキラしたジュエリーに憧れを持ち始めました。

入学
初めてのジュエリー
高校入学や大学入学を機に、お母さんから貴金属でできたネックレスや指輪をもらったルリ。
友達とのお出かけや余所行きとして初めて身につけた、高価なジュエリー。
お守りとして、一生大事に身につけようと、喜びました。
厄年
厄払い・お守りとして
19歳になったルリ、嬉しいことではないですが厄年がやってきます。
長いものを身につけると良いとされ、お母さんからブレスレットを贈られました。

ブレスレットは左右つける手によって効果が異なり、右手につければ努力が報われ、左手は運気が上がると言われています。
健康面や精神面をケアするためにルリは左手にブレスレットを身につけることにしました。

成人式
大人になって
20歳になり成人式を迎えたルリ。
お母さんから、冠婚葬祭に身につける真珠のネックレスや、社会人になっても身につけられるスキンジュエリーとしてプチネックレスをもらいました。

毎日身につけやすいスキンジュエリー。
仕事で大変な時もプライベートで嬉しい時も、いつも胸元で輝くネックレスは、とても心強い存在です。

結婚
素敵なプロポーズ
ルリは長年付き合ってきた人からプロポーズされました。
そして、そっとリングケースを差し出されました。
ケースを開けると高さのある立て爪リングが。
「父さんが母さんに贈った大切な婚約指輪なんだけど、大切な物だからこそルリに受け継いでほしいって」
「指輪の形は好みに合わせてリフォームしてって言っていたよ」

ルリは家族として認められた嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
ブランドリングも素敵ですが、婚約指輪だからこそ、思いを受け継いだことが嬉しかったのです。

日本では元々エンゲージリングに真珠を贈ることも多かったのですが、ダイヤモンド生産会社大手の「デビアス」のおかげで日本にダイヤモンドをエンゲージリングとして贈る習慣が浸透しました。
「お給料の3ヶ月分」というフレーズに聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。

婚約指輪を選ぶ時に大切なことは、ダイヤの質とリングのデザインです。

ダイヤの質は4Cと呼ばれる4つのCで評価されます。
Carat
:大きさ(実際は重さの単位で、1ctは0.2gを表します)
Color
:色(無色透明になるほど良質とされます)
Clarity
:透明度(インクルージョンという内包物が少ないほど良質とされます)
Cut
:カット(トルコウスキーブリリアントカットに近いプロポーションか、仕上げと対称性によって評価されます)

何を基準に決めるかは人それぞれ。 「何よりも大きい方が良い!」という方はcaratを、「綺麗にキラキラ光る方が良い!」という方はCutやClarity、colorのバランスで決めるのが良いと思います。
デザインは身につけるシチュエーションを想定しましょう。

自分の式と友達の式、お祝い事や行事の時だけであれば高さのある、ダイヤを際立たせるものを。
「普段から身につけていたい」という方は、なるべく引っかかりにくい高さを抑えたリングがオススメです。

ダイヤモンドは変化に強い宝石で、大切にしていれば一生、あるいは世代を越えて受け継がれる程に良いものだということを念頭に、素敵なデザインを見つけてください。

出産
母として
ルリは出産してお母さんになりました。
20歳の時にベビーリングの話を聞いていたルリは、自分の娘にも贈り物をしたいと考えました。

9月に生まれた娘に、誕生石のサファイアが留まったベビーリングをプレゼント。
いつか大きくなった頃にエピソードと一緒に渡そうと、ジュエリーケースにしまいました。

入学式、入園式
成長
子供の成長と共に家事や仕事に追われ、なかなかジュエリーを身につけてこなかったルリが久しぶりに宝石を身につけるシーンが訪れます。

それは入園式や入学式です。

お母さんからもらったパールのネックレスと、リフォームした婚約指輪を身につけ、我が子と自分の成長を実感します。

結婚10周年
日頃の感謝を込めて
子供も成長し、家事に追われながらも少しずつ自分の時間を持てるようになってきたある日。
ルリは、帰ってきたご主人から「いつもありがとう」と10石のダイヤモンドが留まったエタニティリングをプレゼントされました。

スイートテンとして、結婚10周年の「10」に因んだジュエリーを贈ってもらったルリは、その華やかさに昔感じた宝石に対する憧れを思い出します。

結婚指輪に重ねてつけられるデザインだったため、使用頻度も増え、ジュエリーのコーディネートを楽しめるようになりました。

今まで持っていた宝石を好みに合わせてリフォームしたり、余所行きに合わせたブローチを身につけたり、アイテムの種類やボリュームも変化する時期。

着物を着る時も指輪は映えますし、シーンに合わせたコーディネートを楽しみ始めます。

結婚25周年
銀婚式を迎えて
結婚して25周年の銀婚式を迎えたルリ。
スイートテンのように25に因むことは少ないですが、贈り物としてジュエリーは欠かせません。

ご主人からの提案で、お母さんからプレゼントされ、昔好きだった大切なジュエリーたちを一つにまとめてリフォームすることに決めました。

しまったままのジュエリーと記憶を一つ一つ思い出しながら新しいデザインを考えている時間はルリにとって、とてもウキウキする時間です。

還暦
新たな人生を祝して
60歳になったルリは還暦を迎えます。
「干支が一巡して産まれた時の暦に還ること」から還暦と呼ばれており、本来の干支は暦上60通りあり、暦が一巡するほど長生きしたことをお祝いするものです。

娘から、これからも健やかにという願いを込めて、赤いルビーを3石留めたネックレスをもらいました。

スリーストーンのデザインは「過去・現在・未来」を表現しており、新しい人生がスタートする還暦にはピッタリです。


晩年、ルリはジュエリーボックスを前に自分の人生を振り返っていました。
たくさんのジュエリーに出会い、支えられ、一つ一つに思い出が詰まっていることを改めて感じながら、ゆっくりと静かに箱を閉じました。

子供も結婚して新たな家庭を築き上げています。
自分の時と同じように、このジュエリーたちが皆を守ってくれるように願いを込めて、ルリは子供達に宝石を譲ると決めました。


色褪せない宝石だからこそ、記憶が色鮮やかに蘇り、人生を本当の意味で華やかにしてくれます。
今まであまり身につける機会がなかった人も、最近身につけるのを忘れていた人も、是非、たくさんジュエリーを身につけて、華やかな人生を過ごしてほしいと思います。